この本は一人一人の深い内面に向き合いながら、全人類に通じる普遍性を持っています。フェイスは、私たちが心の奥でずっと願っている関係性への夢や憧れを優しく思い出させてくれます。そして関係性の勇者の道を歩むよう、情熱的に背中を押してくれるのです。この本に書かれた知恵は、世界のあらゆるリーダーや専門家が100 パーセント現場で活かせるものです。私の人生でこの関係性システムの知性に出会っていなかったら、今のように複雑な人間関係の課題や困難な場の感情に向き合い続けることはできなかったでしょう。
この本は、パートナーや家族、職場など、「関係性を生きる」すべての人に贈る一冊です。組織と関係性のためのシステムコーチングプログラム（ORSC）の生みの親である著者フェイスが描くのは、葛藤や喜び、そして深い愛情に満ちた関係性の物語と知恵。その一つひとつに、「正しい関係性」へのフェイスの温かな願いが込められています。知識を得るだけでなく、自分と向き合い、大切な関係性を見つめ直す時間を届けてくれる本書。ペンとノートを片手に、心を開きながらじっくりとお読みください。
組織と関係性システムのコーチング（ORSC）を学んだからといって全ての関係性がうまくいくわけではありません。喜びもあれば時には逃げ出したくもなる。そんな人間らしい生々しさと共に生きるとはとはどういうことなのか、どんな智慧があるのかをまるでフェイスがあなたに語りかけてくれているかのように読むことができます。次の、またその次の世代にも伝えていきたい本です。
「関係性を生きる」とは意識的意図的に、よりよい関係性に向けて自らが自分に向き合い、大切な関係性の中で勇気をもって関わり続ける実践ということです。知識を知っているだけでもなく、システムコーチングをすることだけでもありません。一人のリーダーとして、親として、パートナーとして、「まずはあなたからですよ」ということを痛烈に突きつけられる一冊です。
